2012.02.11 (Sat)
>インペラー(アルミニウム合金・石膏鋳造)
製品名 | インペラー(アルミニウム合金鋳物・石膏鋳造品) |
特 徴 | モデルを同時5軸加工機で加工し、それをモデルにして石膏鋳造で製作しました。鋳物の材質はAC4C(Al-7%Si)で、羽部の厚みは1ミリです。上型・下型とも石膏鋳型で作成しています。この製品の場合は、羽部同士がアンダーになり、且つ薄肉であることで、技術的難易度が高くなっています。鋳造方案は石膏鋳造と減圧鋳造法を組み合わせました。 |
日 程 | 3次元CADデータ頂いてから、 5軸加工によるモデル製作工程 1週間 石膏鋳造+仕上げ加工工程 1週間 合計 2週間 合計2週間で製作をしました。 (もちろん難易度や社内工程の混雑度にもよります。) |
AC4Cの特徴 | 一般的に使用されている合金で、「Al-7%Si」 と書きます。 この合金の特徴は、Siが多く含まれているので湯流れ性が良いということです。湯流れ性が良いので、注油温度を下げることが出来、湯回り不良やガスの巻き込みなどの欠陥が他の合金よりも少ないです。また、熱処理をすると機械的性質も向上するので、機能部品として採用されています。 一般的にアルミニウムの比重は 「2.7」が用いられています。 |
AC4Cの化学的成分 | この合金はAlーSi系合金と呼ばれています。 化学的成分は、7.5%Si-0.55%Fe-0.25%Cu-0.35%Mn- 0.45%Mg-0.35%Zn-0.1%Ni-0.2%Ti-0.1%Pb-0.05%Sn -0.1%Cr-balAlとなっています。この合金の仲間には「Fe」を極端に少なくした「AC4C-H」 という種類の合金もあります。 |
AC4Cの機械的性質 | 砂型試験片による機械的性質を次に記しました。 またT6処理をすると飛躍的に機械的性質が向上します。 ( F )引っ張り強さ 140N/mm2、伸び 2%以上、硬度 HB55 (T6)引っ張り強さ 210N/mm2、伸び 1%以上、硬度 HB75 |
AC4CーT6処理について | AC4CのT6処理については、下記の熱処理条件が標準です。 容体化処理 525℃ー8時間、時効硬化処理160℃ー6時間 |
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